Friday, June 18, 2010

[Review]仕事頭がよくなるアウトプット勉強法

「仕事頭がよくなるアウトプット勉強法」、増永寛之、サンマーク出版、2009
★★★★☆

ビジネス書は数が過剰感があって内容も薄いのでそんなに読まないけれど、これはおススメ。

先日Twitterでつぶやいたけれど、
「人間が思い出せるのは、
* 耳にしたことの10%
* 目にしたことの35%
* 耳にして、かつ目にしたことの55%
* 言葉を言い換えたことの70%
* 言葉を言い換えて、実行したことの90%」

というのは、かなり真実に近いと思う。
これを自分の言葉でいいかえると、
「真に自分の身なる情報の量は、
* 2次情報としてインプットしたこと(ニュースや読書)の10%
* 1次情報としてインプットしたこと(自分で体感する、勉強なら手を動かす)の40%
* 人に自分の言葉で説明したことの70%
* 当事者として関わり実践したこと(サークルで何かを実践する、研究に使うetc.)の90%」
といったところか。

ようするにアウトプットが大事なのだということ。
(茂木健一郎氏の本によれば、インプット(発散系)とアウトプット(収束系)は脳の回路がつながっていないから、インプットが多くなりがちな情報化社会ではアウトプットがより意識的になされるべきだとある。

それについてこの本はいろいろな実践方法が書いてある。
一番重要なのは、アウトプットを前提に(どの媒体でどのようにアウトプットするかを考えながら)インプットすることだろう。

その他、大事だと思ったところ。
・何をどのように勉強するかを決めるのではなく、先に1日の中で習慣として勉強時間を確保する(スクリーンアウト) p.53-56
・「スルータイム型」と「インタイム型」人間
スルータイム型の人は、スケジュール帳のように時間が上から下(または左から右)というように縦(または横)に通過する感覚を持つ人である。このような人は、「時間を客観的に見ていて、あまり思い入れもなく、自分に対しても他人に対しても時間に寛容な人が多い」そうである。p.65-66
インタイム型の人は、時間が自分の前から通過してきて、後ろに流れていくという感覚を持っている。このような人は、「時間を自分のことのように大切にしていて、時間を厳格に管理する傾向にある」そうだ。
自分は、絵にかいたような「スルータイム」型なので(笑)、うまくタイムマネジメントをするためには、インタイム型に移行しく必要があるだろう。

・ビジネス書は一気に読まない。
何冊ビジネス書を読んでも、効果がないのは実践する事項を覚えているうちに、実践しないからだろう。だから、ビジネス書はちょっとずつ読んで、1つづつ実践することが大事。非常に的を得た指摘。

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