Tuesday, September 6, 2011

Nepal Visit

また前回の投稿から間が空いてしまった。8月中は2週間ほどネパールに行っていました。大学の基金のプログラムで飛行機代を出してもらって、かなり自由に動いてました。
主目的は、国際開発サークルIDAのプロジェクトのシステム試作品のネパールチームへの引き継ぎと、導入予定の村の視察。詳しくはこちらを参照。
一方で、ネパールのバイオエネルギー普及に関する研究の手伝いもしていました。そちらについては、こちらを参照。
世銀やマイクロファイナンス機関の方、内定しているコンサルの社員の方などとも会う機会を持て、学生最後の夏にのびのびと充実した経験をすることができました。


昨今、フェイスブックといったSNSが氾濫しているいるけれど、やっぱりものごとを前に進めるためには、直接の人的交流が不可欠だということを痛感した2週間でした。SNSは、きっかけや関係の継続には便利だけど、人を動かすにはやっぱり会わないとね。。。

向こうでは、主にIDAのネパールのメンバーの家にホームステイさせていただき、ネパールと日本の料理を交換に作るなどメンバーのご家族とも交流してました。貿易商であり、国際交流にも熱心なお父様からは、ネパールの状況について様々な話をきかせていただきました。特に、国内の不安定な政治状況について、悲痛なまでに嘆かれていたのが印象的でした。向こうでは、2002年におきた国王一家虐殺事件あたりから、国王統治の人気が落ち、数年前にマオイストがその受け皿になって選挙で大勝しました。しかし、このマオイストが全く厄介な政党で、まったく政策策定能力がないのに、選挙で勝ってしまったものだから、やることといえばストライキくらい。それでもう議会と内閣は全く機能せずに、もう3回も憲法制定の期限を延ばしているのに、草案すら作成できていいない状況。こんな不安定な政治状況では、投資があつまるはずもなく仕事はない。それゆえ、インドや湾岸諸国に大量の出稼ぎ労働者がいて、国の4分の一ほどのGDPが外貨送金によってまかなわれているというほど。状況は、突然悪くはならないけど、いろいろなところで悪循環が起きていて、日に日に状況が悪くなっている感じ。とても、国の将来の希望を見出しづらい。

このような状況だからなのか、一見おとなしそうな人も含めてハードロックやメタルが好きな人が多い。ゲバラやボブ・マーリーはいうまでもないが。ホームステイ先の娘さんの8歳くらいの華奢な男の子は、メタリカと米プロレスとレアルマドリードが好きなようだった。やはり、状況打破、破壊願望をみんな強く持ってるのだろう。
最後の日には、彼の部屋からGreen Dayの21 Gunsをくりかえし口ずさんでいたのが印象的だった。



One, 21 guns
Lay down your arms
Give up the fight
One, 21 guns
Throw up your arms into the sky
You and I

ひとまず今回のネパールでお世話になった方々に感謝。10月に入れば、授業と研究で日を追うごとに忙しくなるので、やりたいことをやるなら今月中が勝負。といっても、論文などやるべきことはたくさんたまっているのだけど。とりあえず今正月に小学校の同窓会などを企画している。学生時代にやり残したことを一つづつ締めくくるのだ!


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